有機稲作入門講座2026年 第七回 稲の生育観察、獣害対策

7/18(土) 第7回目の有機稲作講座が開催されました。

今回は、田んぼに水を回す水利施設(堰)の見学と稲の出穂(しゅっすい)の様子、獣害対策の現場見学など、です。

まずは、堰(せき)の見学と仕組みについて学びました。

大きな堰に皆さん驚いていました。まるで池のような大きさでした。

田んぼに必要な堰の水管理や掃除は、水利組合の方たちが行ってくれています。

次に、獣害対策の現場見学と田んぼの様子を観察です。

ここ南房総での獣害とは、主にイノシシ・アライグマ・キョン・ハクビシン・鹿・サルなどの野生動物に田んぼや畑を荒らされること。

山に囲まれた田・畑の周辺では、通年イノシシが出ます。年々、耕作放棄地が多くなり、イノシシの数が増えています。

電気柵やワイヤーメッシュ柵などで被害を最小限に防ぎ、罠を仕掛けて捕獲していきます。

実際に狩猟免許を持っている根岸講師の仕掛けた「くくり罠」にかかったイノシシの現場を見させていただきました。

罠にかかったイノシシを間近に見た皆さんは、その迫力にビックリされていました。

これから、更に増えるであろう獣害、今後の対策を住民一人一人が考えていかなければいけませんね。

その後、田んぼの様子を観察しました。穂が出てきている様子や病虫害・天敵・水管理などについて学びました。いろいろな虫の集まり、バランスの良い環境にしていく事が大事だそう。

その後移動し、軽トラックに荷物や機械を固定する時に必要なロープワークの実習です。南京結びの呼ばれる、きつく固定できる結び方を教えていただきました。

皆さん、初めてのロープワークで四苦八苦していましたが、何回かこなしていくうちに出来るようになっていました。

最後に稲の生育の基礎知識等の映像学習です。生育について専門的で難しい内容でしたが、病気の種類・高温に強い品種などなど、とても勉強になりました。

次回は、いよいよ稲の刈り取りとはざ掛けです。楽しみですね。

レポート:活動会員H.T.様ご協力ありがとうございました。

会員限定 刈払機講習会を開催

7月5日(日)に、会員限定の刈払機講習会を開催しました。ゆうき農園みよし村では初めての試みです。刈払機というのは、エンジンまたはモーターで動く草刈り機のことです。

地方で暮らす場合には、農家でなくても庭や家の周囲の草刈りをしたり、地域の共同作業で使用したりと、活躍の場が少なくありません。ゆうき農園みよし村会員の皆様は、地方への移住に関心があったり、農作業への参加を楽しみにしている方々が多いので、刈払機を使った草刈りに興味を持ったり、実際の活用を考えていらっしゃる方も多いのではないかと考え、この講習会を企画しました。講師は、有機農業歴30年の専業・兼業農家3人で、参加したのは、全く初めての方からすでに使ってはいるけれど正しい使い方をしっかり教わりたいという方まで6名です。

刈払機は、ホームセンターやネット通販でも簡単に入手できる便利な機械ですが、実際に作業をしながら正しい使い方を教えてもらえる機会はほとんどありません。しかし、農作業中の負傷事故が最も多い危険な機械であり、作業のコツを知らないと、余分な力を使ったり、刈り終わった後の草の処理に困るようなことが起きます。

そこで講習会は、まず刈払機の構造や種類、メンテナンスの方法についての説明から始まりました。そして草ぼうぼうとなっている畑へ移動し、まずは講師が作業を実演しながら作業の進め方を説明しました。

そして、一人一人刈払機を持って作業開始。まずはエンジンの始動方法を確認し、エンジンをかけます。刈払機は、左右に機械を振りながら草を刈り進めますが、その動きにはある程度慣れが必要で、初めての方はそれを確かめるように作業をしました。また、すでに使っている方は、姿勢や刈り進める順序を確認しながら作業をしました。作業時間が十分ではありませんでしたが、受講者の皆様には、手ごたえをつかんでいただけたようです。

高齢化により、この刈払機を使いこなせる人が少なくなり、地域の共同作業での草刈りが難しくなる場所が出てきています。ゆうき農園みよし村では、刈払機を使った草刈りができる会員を増やし、いずれは地域の共同作業のお手伝いで活躍していただけるようにしたいと考えていますので、今後もこのような講習会を開催していきます。

有機稲作入門講座2026年 第六回 刈払機の安全な使い方

6月20日(土)

有機稲作講座も折り返し、6回目の今回は刈払機を使用しての草刈りです。
農作業はもとより、田舎暮らしとは切っても切り離せない刈払機。
とても便利ですが使い方を誤ると大変危険な道具です。
ちゃんと教わり安心して使えるようになるといいですね!

まずは講師陣に持ち寄っていただいた沢山の種類の刈払機の説明を受けました。

動力や形状の違い。
スロットルやエンジンスイッチの違い。
取り付ける刈払部にも色々な種類のものがあります。
正直選択肢が多すぎて沼です。
なので地域の先輩方や農家さんが何を使われているか参考にしたいですね!

続いてオーソドックスな2サイクルエンジンの刈払機を例に整備について教わりました。
吸排気、燃料フィルターと点火プラグ。
ギアケースのグリス交換。
混合ガソリンの作り方と給油、チップソーの交換作業も行いました。

こういった知識は今後全ての農機の使用やメンテナンス等にも生きてくると思います。
服装や安全装備等の説明を受け、事故例のビデオを見てから実習へと移りました。

まずエンジンのかけ方や操作の説明、そして講師による実演です。
ナイロンカッターを使用してのビニールハウス際の草刈りも見せて頂きました。

どんな作業もそうかも知れませんが、
説明を受けてみると驚くほど多くの事を考えたり注意しながら作業をしている事に驚かされます。

続いて自分の使ってみたい刈払機を選んで草刈りの実習です。
ここでは講師がマンツーマンで付き、個別に指導をしたりアドバイスを頂きました。

次に場所を実習田んぼへ移し、実際の圃場での考え方等を教わりました。
基本的な畦の草管理、隣の圃場との兼ね合い、
水を張った田んぼの畦際や、道路や水路への対応などなど。

最後にウイングモア、スパイダーモアなどの草刈りに使用する機械の見学と説明を受け講座を終えました。

たかが草刈り、されど草刈り。
草刈りが上手なだけで一目置かれるかも知れません。
とても奥深く、興味深い内容でした!

レポート:活動会員R.T.様ご協力ありがとうございました。

田んぼの世界は想像できないほど賑やかです。

ピッカピカのアマガエル

 

私の耕作する田んぼのある地区は山名地区、海老敷地区、大学口地区、下堀地区。山名海老敷大学口で育つ稲たちは、あと10日もすれば穂がちらほら出始める時期。この時期になると、田んぼが一気に賑やかになります。

バッタかキリギリスの赤ちゃん?
バッタかキリギリスの赤ちゃん?

もうすぐ陸に上がる変態中のアマガエル
もうすぐ陸に上がる変態中のアマガエル

畦を歩けば、私の接近を驚いて、沢山のバッタやキリギリスの子供たち?、まだ陸に上がったばかりのアマガエルたちが、ピョンピョン飛び跳ねてます。

アシナガグモの仲間かな
アシナガグモの仲間かな

ナガコガネグモの幼体
ナガコガネグモの幼体
縦長のあみあみ

田んぼの中では、やはり小さなクモ達が網を張って獲物を待ち構えています。網を水平に張るクモ、垂直に張るクモがいて、その張られた網の美しさについ見入ってしまう事もあります。田んぼは目に見えるだけでも、小さな生き物たちが沢山いるのが実感できる場所です。田んぼの上にはトンボ(アキアカネかな?)が舞い、蚊やブユなどを捕食しているようです。

ヤゴの抜け殻ウスバキトンボかな?
ヤゴの抜け殻
アキアカネのヤゴかな?

稲株には羽化を終えたヤゴの抜け殻が沢山あります。畦草刈りをしているとブユに悩まされる時があるのですが、トンボが舞い始めると、その心配も少なくなります。


「益虫、害虫、ただの虫」なんて分類?もありますが、厳密にはなかなか分類なんてできるものではありません。すべてはバランスで成り立っているのではないでしょうか。稲の害虫と言われる虫たちにとって普段恐ろしいと感じるものは、クモや寄生バチなどの天敵。捕食されるもの捕食するものバランスよくいて、田んぼ全体として稲が育っているように感じます。


7月9日は三芳地区でも農薬空中散布(空散)が行われます。散布を希望しない田んぼには白旗を立てて、農薬のかからないようにします。

下堀地区の原の田んぼ白旗を立てました
下堀地区の原の田んぼ
白旗を立てました

下堀地区は空散があるので、私の田んぼ4町2反15枚と同じ農事組合に所属する生産者の田んぼ、さらには「さく」と呼ばれる集落がある場所には「みよし村農園」や新規就農者の田んぼがあり、白旗が立っています。殺虫剤の大量散布はバランスが崩れ始める原因となるのではないでしょうか??


誘導異常発生現象(リサージェンス)
稲の害虫と呼ばれる虫たちを対象とした大規模な農薬散布により、天敵も駆除されてしまい、対象とされた害虫たちは、抵抗性を獲得して、結果として害虫の方が増加してしまう現象。山名、海老敷地区は空散のない区域。カメムシの被害はほとんとないと言っていい。天敵が沢山いるのだと思います。

子供のカマキリかな?
子供のカマキリかな?