みよし水田トラスト

みよし水田トラスト

「農薬も化学肥料も使っていないお米をいつも食べたいけれど、いつでも手に入れられるわけではない」

「就農したばかりで、田んぼ借りたけれど、販路が見つけられるかどうか不安」

農薬も化学肥料も使わないお米を食べたい人も、そのようなお米を生産している新規就農者も、それぞれの悩みがあります。そこで、どちらの悩みも解決するための方法として「みよし水田トラスト」を始めることにしました。あなたの食卓の安心と新規就農者の安心がつながって、みよし村の田んぼの豊かな実りを守ります。

みよし水田トラストのお米は

  1. 有機農業の先駆地として知られた千葉県南房総市三芳地区(旧三芳村)の田んぼでつくられます。
  2. 新規就農して 3 年以内の農家が生産します。
  3. 苗づくりの段階から農薬も化学肥料も使用しません。
  4. 事前予約なので、必要なお米をしっかり確保することができます。

お米を食べたい方

  • 1口27,000円をゆうき農園みよし村に預けていただきます。
  • 20口、600kg分を募集します。これにより20a(2,000㎡、600坪)の田んぼを維持することができます。より多くの方とのつながりを築いていくために、お一人様2口までとさせていただきます。予定口数に達しましたら締め切らせていただきます。
  • お預かりしたお金は、一部の運営費をのぞいてお米を生産する新規就農者に植え付け前に届けます。新規就農した農家は、収穫するお米を食べてくださる人があらかじめ決まっていることで、安心して栽培に取り組むことができます。
  • 収穫が終わったら、一口当たり玄米30kgを引き渡します。
    • ご希望により精米、引取り、一括発送、分割発送ができます。お受け取りについては、収穫が終わり次第ご連絡いたします。
    • 精米の場合、10%減り27kgになります。
    • 発送については、1回ごとに送料をご負担いただきます。送料は一度に発送するお米の量とお届け先により違います。発送のご連絡の際にお知らせいたします。
  • あなたの「おいしい!」というひと言が、新規就農者を勇気づけます。気に入ったら、次年度も応援してください。
  • 以下のお問い合わせフォームから「みよし水田トラスト消費者参加希望」を選択してお申し込みください。

お米を生産する新規就農者の方

      • 新規就農してから3年以内、年齢49歳以下、水田耕作面積30a以上の方が対象です。
      • トラストの対象となる田んぼの上限面積は、耕作する水田面積マイナス20aとします。希望者の申し込み状況によっては、調整させていただく場合もあります。
      • お米を食べたい方からお預かりしたお金を、一部の運営費をのぞいて植え付け前にお渡しします。
      • 秋の収穫をめざして栽培に取り組んでください。必要に応じて、ゆうき農園みよし村会員のベテラン農家が相談に乗ります。
      • トラストの安心感を足掛かりに農園ファンづくりと独自の販路開拓の努力をしてください。
      • みよし水田トラストに参加していただくためには、ゆうき農園みよし村の正会員または活動会員になっていただく必要があります。
      • 以下の入会申し込みフォームから「みよし水田トラスト生産者参加希望」を選択してお申し込みください。

 

2025年生産者ご紹介

えんどう農園 遠藤 裕作さん・唯奈さん
 

農家を志した理由
2023年4月に私たち夫婦は仕事を辞め、埼玉県蕨市から千葉県鴨川市に移住をしました。お互い仕事は会社員と保育士で、福利厚生も充実し、人間関係にも恵まれていました。

しかし、いつかは自然豊かなところに住みたいと、田舎での暮らしに強い憧れを持っていた私たち。「なにか違う。」と自分たちの生活に疑問を持つようになりました。
一日の大半を占める仕事の時間を、“生活に必要なお金を稼ぐための時間“と、割り切れなくなっていったのです。
「この仕事を定年まで続ける人生でいいのか」
「心から自分たちがやりたいと思えるようなことを仕事にしたい」
「田舎に住む夢は、定年になってからで本当にいいのか」
「移住したいけど、今の仕事を辞めたらお金はどうするか」
「ある程度貯金をして40代頃になったら移住をするか」
何年も思い悩んでいました。

そんなときに、妻の病気が再発。

全身が痺れ皮膚の感覚がなくなり、身の回りのことを一人でできないほどに。一時は生命の危機をも感じました。
仕事をして、お金を稼いでも病気になってそのお金が医療費で消えていくのでは、なんのために今まで仕事をしてきたのか分からなくなりました。

病気の経験から、「もし、残り寿命が1年だったとしたら」と考えるようになりました。病気に限らず、交通事故や自然災害などで命を落としてしまうこともある。このままやりたいことをやらないで後悔するのだけは絶対に嫌だったので、ここから先の人生は自分のやりたいことを全部やろうと決意しました。

なぜ農業なのか。
もともとは、「自給自足をしたい」が入り口でした。
病気をきっかけに無農薬のお野菜やお米を食べるようになり、食の安全性や人間本来の自然に寄り添った暮らしについて関心を持つようになりました。

家庭菜園を始めてみると、自分が手をかけて育ったお野菜の美味しさに驚き、作物の成長を観察するのが休日の楽しみになりました。できた野菜を食べることの喜びと美味しさを知っていくにつれ、“自分の食べる物を自分で作り、育った作物を頂く”という、先人たちが当たり前のように土を耕していたその暮らしに立ち返りたいという思いが、日に日に強くなっていきました。
調べていくうちに、農村の現状も少しずつ知っていくことに。
日本の食を支えている農家さんの平均年齢がおおよそ70歳で、農業人口が急速に減っていること。このままでは数十年後には無農薬で育てられた作物どころか、国産のお米や野菜が食べられなくなるかもしれないということ。
輸入に頼りきりの今の日本。もし、有事が起き輸入がストップしたらどうなってしまうのか。
国内自給率は4割弱と言われているが、種や肥料なども輸入に頼っているので、本当の自給率は1割であること。食料自給率がただでさえ低い日本において、誰かが作ってくれた作物を食べるだけではなく、自分たちも作ってみたいと思うようになりました。また、物価高騰に伴いこれから農業を行うのが益々厳しくなっていく中で、落ち葉や雑草、糠などの自然の資源を肥料にして育てる有機栽培はこれからの農業を支えていく存在になると感じました。
 昔ながらの人間らしい生活の中で、自然を身近に感じられ、大好きなお野菜やお米に携わる仕事がしたいという想いから、農家になろうと決心しました。

どんな農家になりたいか
☆お米は、はざ掛け天日干し
稲刈後は田んぼに竹を組み“はざ掛け”による天日乾燥を行います。日光と風の力で時間をかけてじっくり乾燥することで、稲の栄養がお米の粒に集まり、うま味成分も増していきます。お米の生育から収穫まで、昔ながらの手仕事を丁寧に行う農家を目指します。

☆食糧の自給を基盤に、旬のお米やお野菜を届けられるような農家に
自分たちの食卓を豊かにするからこそ、他者の食卓を豊かにできると考えています。
自給の延長で、自分たちが美味しいと思うそのお米やお野菜をお届けしたいと思っています。その季節・この土地で収穫できる、旬の味覚を一緒に味わいたいです。
また、調理方法なども紹介し、美味しさをみなさんと分かち合いたいと思っています。

☆人と人との繋がりを大切にする農家に
私たちがお世話した作物を手に取っていただいた方とは、単なる作物の取引ではなく友好的な関係を築いていきたいと考えています。また、地域の方々との信頼関係を大切にし農村を守る一員という自覚をもって耕作していきます。このような人と人との繋がりや、ご縁を大切にしていきたいです。

ご参加いただいた皆さんに一言
この度は新規就農1年目という何も実績がない中で、水田トラストにご参加いただき本当にありがとうございます。販売経路も一から開拓していかなければいけない中、みなさんの存在が励みになっています。楽しみ、期待、不安が入り混じっておりますが、丁寧に育てておいしいお米を皆様にお届けできるよう精一杯頑張りますので、温かく見守っていただけますと幸いです。遠方の方もいらっしゃいますが、もし田んぼの近くに来られた際は、是非お気軽にお立ち寄りいただければと思います。どうぞ宜しくお願い致します。