有機稲作講座(第4回)田植え機の使い方、手植え

5月17日(土)、有機稲作講座の第4回目が開催されました。
今回は田植え機を使って田植えを行いました。
これまで田んぼの準備をしてきて、いよいよ田植え!という日にあいにくの雨と風。
大変でしたが、受講者の皆さんたくましく田んぼと向き合っていました。

まずはじめに、田んぼに対してどのように田植えをしてゆくかの基本説明と、講師それぞれの経験から、四角でない変形の田んぼの場合など説明を聞き、受講者の皆さんから活発に質問が飛び交いました。

その後、4月に受講者の皆さんが種籾をまき、苗代ですくすく育った苗をピックアップ。苗代にびっしり根を張った苗の強さに受講者のみなさん口をそろえて「すごいなぁ!」と感心されていました。軽トラに苗を積み込みここでもうひと知識。ヒエなどの雑草が混じっていないかチェックします。受講者の皆さん見分け方を各講師に積極的に質問されていました。

場所を根岸講師の田んぼへ移動し、乗用田植え機について説明いただきました。
この育苗箱からどのように苗が出てくるのか、どのくらいの時間で田植え完了できるかなど、受講者の皆さんが将来ご自身はどのタイプの田植え機がよいかなども想像して質問されているようでした。

そして、いよいよ実習田んぼの田植えです。
実習田んぼでは八木講師の歩行型みのる式ポット田植え機をお借りしました。
まずはこの田植え機の仕組みと操作の説明、そして、実際受講者の皆さん交代で田植えを行いいました。

雨風の中、田んぼの中で泥に足をとられながらも、初めての田植え機操作、田植え機の速度や、できるだけまっすぐ先を見てまっすぐ植えてゆく、植えた苗を踏まないように、など意識することが多く初めは皆さん必死!という感じでしたが、回をかさねるごとに要領をつかんでいったようでした。

田んぼ半分ほどきたところで、雨風が強くなってきたため、終了。
難しかったーと受講者の皆さんおっしゃっていましたが、その顔は充実感たっぷりでした。みんなでやる田んぼは大変なことも喜びも分け合える楽しい時間ですね。

【募集中!】夏の南房総を訪ねる有機農家見学会

8月2日(土)に3軒の有機農家(野菜とお米を栽培)を訪ねる見学会を開催します。
ランチタイムは、有機農家さんや、農のある暮らしをしている移住者さんとお話しする時間もあります。
有機農業や移住に興味のある方、農業の現場を見てみたい方、ぜひご参加ください。
詳細とお申込みはこちら

有機稲作入門講座(第3回)を開催しました「代かき」

5月3日(土)、有機稲作入門講座の第3回目が開催されました。
今回は耕うん機を使った代かき(しろかき)です。

耕うん機を使うのは皆さん初めてです。まずは実物を見ながら、耕うん機の使い方を学びました。それから実際に一人ずつ操作して、どんな風に動くのかを体験しました。事故の多い機械でもあるので、機械の特性をよく知っておく必要があります。

耕うん機の使い方を教わりました。

田んぼに移動する途中、根岸講師が代かきをしている田んぼを見学しました。講座では小規模に始めるのに使いやすい耕うん機という機械を使いますが、ここではトラクターやドライブハローという機械で作業しています。規模によって使う機械は異なりますが、代かきをはじめとする田ごしらえの基本は同じです。田んぼの深さや水の量、作業のタイミングなど、規模は大きくても細やかな作業を行っています。

代かき中の田んぼを見学しました。

作業を開始する前に、タイヤの付け替えのデモンストレーションを行いました。その後、田んぼに入っていよいよ代かきの実践です。代かきは、2台の耕うん機を使って、交代で行いました。最初はみなさん恐る恐るで、講師もつきっきりで操作を見守っていましたが、2時間ほどの作業が終わるころにはだいぶ慣れてきて、講師のサポートがなくても操作できるようになっていました。

タイヤの付け替え作業
初めての代かき作業

最後に、田んぼに生えている雑草について話がありました。私たちは「雑草」とひとくくりにしがちですが、雑草ごとに様々な特徴があります。例えばホタルイとヒエは除草の対象となる代表的な雑草です。一方、スズメノテッポウは、稲を植えていない時期に生える雑草で稲の生育に影響はなく、すき込めば緑肥にもなります。草の種類によって対策が異なるため、種類を見分けて、その草にあった対策を行います。

田んぼによく生えている、ホタルイ(左)、ヒエ(中央)、スズメノテッポウ(右)

今回はお天気にも恵まれ気持ちのよい作業日和となりました。初めての機械作業に緊張しながらも、皆さん楽しそうに作業していました。次回はいよいよ「田植え」を行います。