NPO田んぼ 畦ぬりと水漏れ…

4/12(日)、3名の参加者さんと一緒に畦(くろ)ぬりを行いました。

畦ぬりでは、トラクターで泥を練って、練った泥を畦際(あぜぎわ)に寄せて塗りつけます。順調にいけば、これで水漏れがなくなり、田んぼに水が貯まります。が、今回は暗渠(あんきょ)という田んぼの水を排水するための設備の周りから謎の水漏れが!入れているそばから水がダダ洩れ。言ってみれば、栓をうっすら開けながらお風呂の水を貯めようとしているようなものでしょうか…。結局、6時間かかって全体に水が回らず、2,3割、仕事が残ってしまいました。予定通りにいかないのが田んぼなので、ある意味予定通り!?

とはいえ、今回、都会から参加してくれた会員さんは、心地よい気候の中、リフレッシュできたことと思います!畦ぬりはなかなかの肉体労働ですが、おしゃべりしながら、みんなでやれば疲労も半減。自然の中で体を動かすのはやっぱり気持ちいいです♪

ところで、このままでは水が貯まらないため、後日、水漏れ工事を行いました。
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水漏れの原因を探って応急処置を施しました。


土を掘るって見た目以上に重労働で、大工事に見えますが、これが応急処置というから驚き。収穫が終わって仕事の落ち着く冬場に、もう一度工事します。
水漏れの原因を突き止めて対処するのも、経験豊富な農家さんの技術。この忙しい時期に、隙間時間を見つけていろんなことをこなす農家さん。その経験と技術と知恵を、次の世代に必ず繋ぎたいですね!

有機稲作入門講座(第8回)稲の刈り取りとはざ掛け

9月13日(土)、有機稲作講座の第8回目を開催しました。
今回はいよいよ稲作のクライマックスとも言える稲刈りです。現在ではコンバインで刈って機械乾燥するのが一般的ですが、今回の講座ではバインダーという小さな機械で稲刈りをして、天日干しを行います。

この日は前日に大雨が降ってしまい、田んぼに水が貯まっていました。風も吹いたので、稲も斜めに倒れ気味です。田んぼのコンディションとしては、少々難易度の高い稲刈りです。

最初に、手刈りをして束ねる方法を学びました。機械で刈る場合でも、田んぼの四隅は手で刈る必要があります。講師のデモンストレーションの後、さっそくみんなで刈っていきます。

八木講師による手刈りのデモンストレーション
手刈りを実践

次に、バインダーにオイルをさす方法を学びました。機械整備の方法を知ることも欠かせない知識の一つです。

バインダーにオイルをさします。

バインダーの準備が整ったら、いよいよ実際に稲を刈っていきます。講師のデモンストレーションの後、一人ずつ、説明を受けながら使っていきます。実際に刈っていく中で、「まっすぐ田植えするのが大事なんですね!」と、田植えのできが稲刈りのやり易さに直結してくるという気づきもあったようです。

初めてのバインダー作業
2台のバインダーで刈っていきます。

稲を刈りおえたら、次は稲を干すための骨組みである「ならし」を立てます。この地域では「ならし」ですが、「稲架(はざ、はさ)」など、地域によってさまざまな呼び名があります。

この「ならし」、実際に立ててみると、これがなかなか難しい!細かいコツがいろいろあって、この講座の中だけでは全てを伝えきれないので、それは今後、各自が経験を積みながら学んでいくことになります。

初めてのならし作り

ならしを立てたら、今度は先ほど刈った稲を掛けていきます。「今日みんなで刈った1列分は完成させたいね!」ということで、スピードアップして、ならしを立て、稲を掛けていきます。

稲架掛け作業
稲架掛けが完成

蒸し暑く、足元もぬかるんで大変なコンディションでしたが、無事、講座の時間内に1列完成させることができました。


次回は脱穀。2週間後を予定していますが、脱穀はお天気次第でできるか決まるので、お天気に恵まれることを祈っています。

有機稲作入門講座(第7回)稲の生育観察と学習、獣害対策

7月19日(土)、有機稲作講座の第7回目を開催しました。
この日は稲の生育に関するビデオ学習の後、田んぼで実際に稲を観察し、獣害対策についても学びました。

最初に、稲の生育に関するビデオを視聴しました。稲の生態は知らないことばかりで興味深いですが、なかなか専門的で難しい内容もありました。

稲の生育について映像で学びました。

その後、田んぼに移動して、実際に稲や田んぼの様子を観察しました。
現地ではまず、獣害対策について話を聞きました。山に囲まれたこの田んぼの周辺では毎年イノシシが出ます。当初は講座で電柵を張る実技を予定していましたが、その前に田んぼにイノシシが入ったため、講座の日を待たずに電柵を張りました。イノシシ対策は待ったなしですが、実際に狩猟を行っている人はほんの一握り。獣害は増えるばかりだと言います。

狩猟免許を持つ根岸講師から獣害について話を聞きました。

その後、田んぼをぐるりと回り、穂が出てきている稲の様子や、イノシシの入った形跡、ザリガニが稲を切った跡、外来種の雑草、稲の花が咲いている様子などを観察しました。花と言っても、花びらがあるわけではなく、白く見えているのは稲の雄しべです。とても小さく、遠目では見えないサイズです。

外来種の雑草
花が咲いています。

観察が終わると、別の田んぼに移動して、田んぼごとの様子の違いを観察しました。同じように育てていても、田んぼ一枚一枚、様子が異なります。草が出てしまった田んぼは葉の色が薄くなっています。「品質に影響は出るのか?」「味は変わるのか?」受講生から様々な質問が出ていました。

様々な田んぼの様子を観察しました。

最後に自分たちで植えた田んぼを見に行きました。植えた時、とても小さかった苗がここまで育ったことを喜びつつ、皆さん、じっくり観察していました。

自分たちの植えた稲を観察しました。

真夏のこの季節は、ほっと一息ついて、座学の時間が取れる時期でもあります。座学と実技を合わせて、学びを深めていきたいですね。

講座(第6回)草刈り

6月21日(土)、有機稲作講座の第6回目が開催されました。
今回の作業は草刈りです。

かなり地味な講座内容に聞こえますが、刈払機をはじめとするプロが使う草刈り機について、普段なかなか知る機会のない内容で、とても興味深い回となりました。

最初に、機械の仕組みや、メンテナンス、安全に作業する方法など、岡講師から説明がありました。この日は3人の講師が機械を持ち寄り、最初に並べてあるだけでタイプの違う刈払機が5台。それぞれのメリットデメリット、どうやって使い分けているかに加えて、購入する時の選び方、替え刃の選び方などについても話がありました。

講師が持ち寄った5種類の刈払機
刈払機のメンテナンス方法について学びました。

一通り説明や質問が終わった後は、草地へ移動し、実際に一人ずつ刈払機を使ってみました。いろいろな機種があるので、自分が使ってみたい刈払機を選びます。使い慣れた機械を持参した人もいれば、あえて自分が使ったことのない形状を試してみる人も。刈払機を使ったことのある人も、初めての人もいるので、それぞれのレベルに合わせて講師がサポートします。アクセルのふかし具合、刈払機を動かすスピードや刃の角度、ちょっとしたアドバイスで、作業がグンとスムーズになるようです。

刈払機のエンジンの掛け方を教わりました。

続いて、畦(あぜ)の草刈りに便利なウイングモアとスパイダーモアのデモンストレーションを見学しました。刈払機と比べ、圧倒的に早くて楽そうです。広~い田んぼを管理するには欠かせないアイテムかもしれません。

上面と側面を一度に刈れる!畦で活躍、ウイングモア
斜面の上から片手でスイスイ、スパイダーモア

最後に、田んぼに移動して畦の草刈りを実践しました。U字ハンドル、背負い式、電動、ツーグリップ、ナイロンなど、自分の好みのマシンを選んで畦の草を刈っていきます。それぞれに経験を積んで、受講前より少しずつスキルアップできた半日となりました。

各自が選んだ刈払機で、畦の草刈りに挑戦!

これまで刈払機を使ったことのある人でも、使い方をきちんと教わったことのある人は案外少ないので、こうして一通り教わることで、これから安心して刈払機を使うことができそうです。また、メーカー、形状、大きさ、価格など、刈払機には様々なものがあるので、今後、購入する際の参考にもなったようです。

次回は稲の生育観察と獣害対策を行います。

有機稲作入門講座(第5回)除草

6月7日(土)、有機稲作講座の第5回目が開催されました。
今回の作業は草取りです。

最初に、前回5月17日に田植えを行った田んぼに行き、アルミ除草機を使った除草作業を体験しました。草を生やさない管理のおかげか、あるいは大量のザリガニが住んでいるせいか、この田んぼは草を抑えるのに成功しています。(ザリガニがいると草が生えにくい一方、せっかく植えた苗をザリガニに切られてしまうという別の問題がありますが。)

アルミ除草機を体験しました。

次に、根岸講師の田んぼに移動し、動力除草機の作業を見学しました。人力のアルミ除草機と違い、エンジンで動くのでとてもパワフル。これなら少々大きな草でもしっかり取れそうです。

パワフルな動力除草機

そして次に向かったのは、すぐ横に小川が流れる里山の一角にある田んぼ。ここは山に囲まれていて獣害もあるので、既にイノシシ除けの電柵がしっかり張られています。作業の前には、周囲の環境や水の管理、そして同じように管理している3枚並ぶうちの1枚の田んぼにだけ草が生える不思議について、説明がありました。

周囲の環境や田んぼについて説明を受けました。

草を取る前に、まずはどんな雑草が生えているか、どんな虫(害虫)がいるか、実物を見ながら確認しました。害虫がいるからと言って、さほど気にするわけではなさそうです。

田んぼの草の定番、ヒエ
生き物に見えない、ドロオイ
作業中「臭い!」と声のあがっていた、クロカメムシ

手作業での草取りはずっと中腰。最初は作業をしながら、和気あいあいと会話がはずんでいましたが、気が付けばみな無口に…。それでも約2時間、ときにおしゃべりをしながら、時に腰を伸ばしながら、みなさんほとんど手を休めることなく、根気よく草を取っていました。

みんなでやればキツさが少し和らぐ、田の草取り

作業後には、すぐ横を流れる小川の隧道(ずいどう。昔の人が作った水路のようなもの)を見学しました。地域ごとに、先人から引き継がれた、田んぼに水を引く様々な工夫があるようです。

草取りというと単純な作業のようですが、講師の3人は草取りのスピードが格段に早く、取り残しも少ない。簡単そうでいて、草取りも侮れません。
次回は刈払機を使って草刈りを行います。これも奥が深そうです。

【募集!】キウイフルーツ畑の整備

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6/25(水)午後と6/29(日)午前中にキウイフルーツ畑の整備を行う参加者を募集します。

25年間キウイフルーツを栽培していた農家さんの引退後2年間眠っていた畑を、NPOが引き継いで整備することになりました。主な活動内容は1年を通して草刈り、1〜2月に剪定、6〜8月に摘果、11〜12月に収穫などがあります。みんなでキウイ畑を復活させましょう。

応募はこちら

有機稲作講座(第4回)田植え機の使い方、手植え

5月17日(土)、有機稲作講座の第4回目が開催されました。
今回は田植え機を使って田植えを行いました。
これまで田んぼの準備をしてきて、いよいよ田植え!という日にあいにくの雨と風。
大変でしたが、受講者の皆さんたくましく田んぼと向き合っていました。

まずはじめに、田んぼに対してどのように田植えをしてゆくかの基本説明と、講師それぞれの経験から、四角でない変形の田んぼの場合など説明を聞き、受講者の皆さんから活発に質問が飛び交いました。

その後、4月に受講者の皆さんが種籾をまき、苗代ですくすく育った苗をピックアップ。苗代にびっしり根を張った苗の強さに受講者のみなさん口をそろえて「すごいなぁ!」と感心されていました。軽トラに苗を積み込みここでもうひと知識。ヒエなどの雑草が混じっていないかチェックします。受講者の皆さん見分け方を各講師に積極的に質問されていました。

場所を根岸講師の田んぼへ移動し、乗用田植え機について説明いただきました。
この育苗箱からどのように苗が出てくるのか、どのくらいの時間で田植え完了できるかなど、受講者の皆さんが将来ご自身はどのタイプの田植え機がよいかなども想像して質問されているようでした。

そして、いよいよ実習田んぼの田植えです。
実習田んぼでは八木講師の歩行型みのる式ポット田植え機をお借りしました。
まずはこの田植え機の仕組みと操作の説明、そして、実際受講者の皆さん交代で田植えを行いいました。

雨風の中、田んぼの中で泥に足をとられながらも、初めての田植え機操作、田植え機の速度や、できるだけまっすぐ先を見てまっすぐ植えてゆく、植えた苗を踏まないように、など意識することが多く初めは皆さん必死!という感じでしたが、回をかさねるごとに要領をつかんでいったようでした。

田んぼ半分ほどきたところで、雨風が強くなってきたため、終了。
難しかったーと受講者の皆さんおっしゃっていましたが、その顔は充実感たっぷりでした。みんなでやる田んぼは大変なことも喜びも分け合える楽しい時間ですね。