田んぼに水が張られると沢山の生き物たちが集まってきます。今の時期、一番目にするのはカエルたち。一言でカエルと言ってもいろんな種類のカエルたちがいて、性格も動きも様々。
アマガエル
一番お目にかかることが多いのはやっぱりアマガエルかな?今はちょうどお相手探しの時期なのか、夕方からうるさいぐらいに鳴き始めて、田んぼの近くで電話ができないぐらいの数と音量。

アマガエルは産卵の時に水がある場所に出てきて、そのあとは陸上で生活するカエル。田の草取りの時期は、オタマジャクシや変態中のアマガエルに出会えます。

可愛らしい風貌とは裏腹に、俊敏なハンターでもあります。完全肉食だったかな。田んぼの中ではウンカやイネミズゾウムシなどを食べてくれている頼もしい子たちです。

俊敏な動きで蛾を捕まえたアマガエル。こんな写真なかなか撮れない奇跡の一瞬でした。
シュレーゲルアオガエル
全体的にのっぺりつるりんって感じのシュレーゲルアオガエル。最近少なくなってきたかなって感じるカエルですが、いる所には沢山いる?

畦の窪みに隠れてじっとしています
ちょうど荒代かき、代かきするころに田んぼの畦に卵を産み付けてあって、田んぼの中に浮いて出てきちゃうこともある。畦際で白いあわあわな感じの塊はシュレーゲルちゃんの卵塊です。

個人的には一番好きなカエルです。思わずちゃんづけしてしまう。
アカガエル(ニホンアカガエル)
まだ冬の最中の2月頃に、水が溜まっている場所でケケケケ鳴いて、お相手探ししているのはアカガエルなんですけど、相手を見つけて産卵しちゃうともう一度寝ちゃうらしい。本当かどうかは専門家に聞いてね。二度寝で有名なアカガエルなんて覚えています。毎年2月に雨が降るとアカガエルの鳴き声を聞きに海老敷第2の堰に行って、アカガエルの鳴き声を楽しんでいます。



水の溜まっている場所を見つけて産卵しているけど、
運が悪いと水がなくなり、干からびちゃうのも多い
アカガエルは最近減りつつあるカエルでもあるようです。原因はイノシシやアライグマに食べられているようです。悲しいかな獣害は、小さな生き物たちにも襲い掛かっているようです。
ヌマガエル
就農当時はほとんど見かけることのなかったカエルです。生息域は中部以西の本州ってあるから、この辺にはあまりいなかったのは確かなようです。ここ数年急激に増えてきたカエルで、アマガエルよりも見かける回数が多いぐらい。オタマジャクシは高温に強いらしく、夏の暑い時期の田んぼでも成長できる強い?カエルなのかもしれません。そのうち全部このヌマガエルになっちゃうんじゃないかと、心配しているのです。


ツチガエルっていうのもいるのだけど、お腹が白いのはヌマガエルなので、この子はヌマガエルだと思います。
夏の高温や獣害は米作りに大きな影響を及ぼしていますが、カエルたちの世界にも同じように影響があるようです。こういう変化は目に見えているから分かりやすいけれど、きっと目に見えない小さな小さな世界では、もっと大きな変化が起こっているのかもしれません。小さな世界の大きな変化は、やがて私たちを取り巻く世界にも影響が出てくるはずです。小さな世界でも変化が起こっているかもしれないって、意識することが大切なのかもと思うのです。
