じめっとした梅雨の始まりの時期に、田んぼが一時白っぽく見える場所が現れます。近寄って見ると、何かの虫に食害されたような葉っぱが、白く枯れ始めているのが分かります。農薬を使わずに作っている田んぼでは良く見られる景色?で、通称ドロオイムシというイネクビホソハムシの幼虫が、稲の葉っぱを食害している跡です。

全体に食害が広がり、葉っぱが白っぽく見える

ドロオイムシ、漢字で書くと「泥負い虫」 強い日差し(紫外線?)に弱いらしく、ぬめっとした泥のような塊を身にまとっています。光沢のある泥の粒みたいな虫なのですが、その泥の正体は自分の糞だとか(>_<) 究極のUVケア。

数が少なければそれほど気にすることはないのですが、大量発生すると、田んぼ全体が白っぽく見えてきて、慣行栽培の田んぼと比べると、ありゃりゃって感じになって心配になってしまいます。
カラっと晴れた日が数日続くと、いなくなってしまったり、梅雨明け後の強い日差しが続くとパタッといなくなるので、日差しに弱い虫なんだと思います。大発生したからといって、何かできる訳でもなく・・・。
まあ確かに葉っぱを食べられてしまう事で、光合成できなくなり、成長が妨げられ、収量が落ちる?なんてこともあると思いますが、人間にとって悪さをする虫だからといって、防除するほどでもないかななんて、さほど心配せずに済んでいる虫なのです。ある意味この時期の農薬(箱剤)を使っていない田んぼの風物詩的な風景とおおらかな?気持ちで見ていまする。

泥負い虫は幼虫で、しばらくすると繭を作ります。稲の葉っぱに白いワタワタ感じの塊が付いているのがドロオイムシの繭。

小っちゃい虫で稲を食害するけど、まあ、何とか許せる感じかな~?
成虫はイネクビホソハムシという名の甲虫。
拡大するとこんな感じの虫です。

イネクビホソハムシ、漢字で書くと稲首細葉虫かな。画数多くてゾワゾワしてしまう。いないに越したことはないけれど、いてもそんなに神経質にならなくてもいいかなって虫です。
農薬を使わずにいろいろな食べ物を作っていると、どうしても虫たちの食害に悩まされることがあります。じゃあどうしたらいいのか?完全に虫たちを排除することなんて出来っこないので、ある程度は悩まずに許す心も必要かなって思って今までやってきました。排除することに悩むぐらいなら、発生したり集まって来た原因を考える方がいいかな。このドロオイムシもそれほど厄介な虫ではない感じがするので、目くじら立てずにって感じです。
ちなみにちなみに、慣行農法では田植え直前に箱剤を使い防除していますが、その仕組みについて詳しく書くとアレなんで、ちょっとここではお話ししませぬ・・・。
