有機稲作入門講座(第1回)を開催しました「塩水選と畦切り」

4月5日(土)、有機稲作入門講座の第1回目が開催されました。
この日は二人の講師が座学を行った後、塩水選と温湯消毒さらには実際に田んぼに出て、畦(くろ)切りを行いました。

座学では、稲作の全体の流れ、肥料のこと、苗作りのこと、土の調達や雑草の対策などについて話しがありました。無農薬・無化学肥料と言っても、様々なやり方があります。今日は中規模/比較的大規模で稲作を行っている二人の講師がそれぞれのやり方を説明しました。この講座では、一つのやり方を実際に体験しながら学びますが、それ以外のやり方も紹介していきます。複数の講師から、異なるやり方、違う視点を学べるのが、本講座の特徴の一つです。

講座の初めはオリエンテーションと座学
講師二人のそれぞれの稲作について講義がありました。
講座の初めはオリエンテーションと座学 講師二人のそれぞれの稲作について講義がありました。

座学の後はいよいよ実技。最初の作業は塩水選です。これは塩水の比重を使って充実した種もみを選ぶ方法で、塩水に籾を入れて、浮いたものをすくい取ります。それが済んだら熱いお湯に籾を入れて消毒します。農薬を使わずに、効果的に籾を消毒することができます。

塩水選作業中。浮いた籾を取り除いて、沈んだ充実した種籾を選別!
塩水選作業中。浮いた籾を取り除いて、沈んだ充実した種籾を選別!

次に、2通りの育苗の方法を見学しました。田んぼに苗代(なわしろ)を作る方法と、ハウスの中で水を溜めてプールで育苗する方法です。ハウスの方が早く育苗を始めているので、既に青々とした苗が育っていました。

八木農園の苗代(露地)を見学
やぎ農園の苗代(露地)を見学
有機農園ねぎぼうずの育苗ハウス内のプール育苗の苗を見学
有機農園ねぎぼうずの育苗ハウス内のプール育苗の苗を見学

この日最後のメニューは畦(くろ)切りです。畦切りは畦(あぜ)の縁を細長いスコップで切って落とす作業です。朝の座学で、水を漏らさないことがとても大切だという話がありましたが、今回の畦切りと次回行う畦ぬりは田んぼにしっかり水を溜めるための、春の大事な作業です。みなさん順調に畦を切り進めていき、2反の田んぼの作業がたった30分で完了しました。

ホソでくろ切り
ホソでくろ切り

今年はこの田んぼが有機稲作入門講座のフィールドとなります。
これからどんな景色に変わっていくのか楽しみです。

有機稲作入門講座の舞台となる三芳千代(せんだい)地区の2反田
道の駅三芳村鄙の里近くです。
有機稲作入門講座の舞台となる三芳千代(せんだい)地区の2反田 道の駅三芳村鄙の里近くです。