6月7日(土)、有機稲作講座の第5回目が開催されました。
今回の作業は草取りです。
最初に、前回5月17日に田植えを行った田んぼに行き、アルミ除草機を使った除草作業を体験しました。草を生やさない管理のおかげか、あるいは大量のザリガニが住んでいるせいか、この田んぼは草を抑えるのに成功しています。(ザリガニがいると草が生えにくい一方、せっかく植えた苗をザリガニに切られてしまうという別の問題がありますが。)

次に、根岸講師の田んぼに移動し、動力除草機の作業を見学しました。人力のアルミ除草機と違い、エンジンで動くのでとてもパワフル。これなら少々大きな草でもしっかり取れそうです。

そして次に向かったのは、すぐ横に小川が流れる里山の一角にある田んぼ。ここは山に囲まれていて獣害もあるので、既にイノシシ除けの電柵がしっかり張られています。作業の前には、周囲の環境や水の管理、そして同じように管理している3枚並ぶうちの1枚の田んぼにだけ草が生える不思議について、説明がありました。

草を取る前に、まずはどんな雑草が生えているか、どんな虫(害虫)がいるか、実物を見ながら確認しました。害虫がいるからと言って、さほど気にするわけではなさそうです。



手作業での草取りはずっと中腰。最初は作業をしながら、和気あいあいと会話がはずんでいましたが、気が付けばみな無口に…。それでも約2時間、ときにおしゃべりをしながら、時に腰を伸ばしながら、みなさんほとんど手を休めることなく、根気よく草を取っていました。

作業後には、すぐ横を流れる小川の隧道(ずいどう。昔の人が作った水路のようなもの)を見学しました。地域ごとに、先人から引き継がれた、田んぼに水を引く様々な工夫があるようです。
草取りというと単純な作業のようですが、講師の3人は草取りのスピードが格段に早く、取り残しも少ない。簡単そうでいて、草取りも侮れません。
次回は刈払機を使って草刈りを行います。これも奥が深そうです。